「素敵な出会いのお散歩」
梅雨の晴れ間にお散歩に出掛けました。
田んぼにアメンボやオタマジャクシを見つけ、畦道ではてんとう虫にバッタ、
稲の上ではちょうちょ、トンボまで。
虫に興味を持ち始めた子どもたちには最高の環境の中、
次はザリガニを見に行こう!と足を進めます。
でも残念なことに、ザリガニがいるはずの用水路は水嵩が増し溢れそうな程。
「今日はお水いっぱいでザリガニさん見えないね、、、」
と声をかけると、子どもたちも
「見えないね、、、」
と残念そうな表情で用水路を見ていました。
すると、、、、
少し先の用水路で水遊びをしていた2羽のカモが畦道に上がってきたのです。
ザリガニを見ることが出来ず残念そうなお顔をしていた子どもたちは
「わぁ~」
と一瞬にして笑顔に。
「そっとね」
とAちゃん。
「静かに、静かに、」
とKちゃん。
口に人差し指を当て
「しー」
とK君。
皆、そっと足を忍ばせ1歩1歩カモに近付き嬉しそうです。
後もう少し、、、の距離でカモは飛んで行ってしまいましたが、
子どもたちは満足そうな表情を見せ
「行っちゃったね」
と笑い合っていました。そして、笑顔で足を進めると、
ついさっきまでカモがいたところには、、、小さい小さい足跡が。
「わっ。みんな~これ、カモさんの足跡だよー。
カモさんの足跡小さいね。」
と声をかけると、
首を傾げ
「カモさんの足跡?」
とAちゃん。
そして、カモの足跡の上に自分の足を置き いち、に、と歩を進めたら
「そうだ。カモさんの足跡を辿って行ったらカモさんに会えるよ」
と目をキラキラさせているのです。
カモの足跡の上に自分の足を置く姿はとても微笑ましく、
また、3才で”辿って”との言葉が発せられたことに驚きました。
梅雨時はジメジメと蒸し暑く鬱陶しいですが、
雨上がりに見える虹を見つけたような素敵なお散歩となりました。
保育士 新井 みすず③