入間市児童センターには様々なクラブ教室活動があり、その中に「科学クラブ」があります。
教育センターの理科室をお借りして、ボランティアの先生方の指導のもと、実験や体験をとおして楽しみながら科学を学びます。
今年はこれまで
「虫眼鏡カメラを作って景色を撮ろう」
「顕微鏡の世界・小さいものを大きく見てみよう」
「コイルを巻いてモーターを作ろう」
というテーマで、科学の不思議を体験してもらいました。
今回は「蚕(かいこ)は繭を作る、繭からは絹糸が!」というテーマで繭の糸とり実験をしました。クラブ員に加えて特別に保護者3名も参加しました。
100年くらい前はこの地方の特産品だったことや日本を支えた重要な産業であったことを学んだあと、さぁ実験です。
繭から生糸を取るにはまずお湯を沸かして繭を入れて温めます。ビックリ水を入れて、だんだんと繭がお湯の中に沈んできたらいよいよ糸とりです。
歯ブラシを使って繭から糸口を探し、ビーカーの中の6個分の糸を引き出してまとめて、糸巻を使ってどんどん巻き取ります。
最初のうちは丁寧にゆっくりと、コツをつかんできたらグルグル高速回転で巻き取ります。繭1個から1000m以上の絹糸が取れるというから驚きです。
段々と繭が薄くなり中の蚕が見えてくると、巻とりもあと少し。ただ、虫が苦手な子には見たくないものがハッキリと見えてきて、微妙な気持ちのようです。
そして最後に役割を終えた繭はビーカーの底にゆっくりと沈んでいきました。
子どもたちからは、「あんなに小さい蚕からあんなに長い糸ができるのは驚き」、「糸の細さと強さにビックリ」、「巻いた糸をみんなに自慢したい」といった感想をもらいました。
また、「どうして糸は白く光るのだろう?」「お湯が黄色くなるのはどうしてだろう?」など、実験を通してさらに「なぜ?」を見つけたようです。
次回の活動は2月に「べっこう飴の科学」を行います。
科学クラブなど、児童センターのクラブ教室は1年間を通じた活動で、参加者は2月下旬に募集を開始します。
身の回りの不思議に興味のある皆さんの参加をお待ちしています!
吉野勝(4)