日時:11月18日(金)
人数: 13組 24人
日頃、お母さんたちから卒乳についての悩みを聞くことがあります。
今年もこんどう助産院の近藤先生に講師をお願いして卒乳講座を開催しました。
まずは母乳についてのお話しから
WHO ユニセフも2歳までは母乳を勧めていて、世界の平均は4歳2ヶ月くらいだそうです。
日本も戦前は6~7歳ぐらいは普通に吸わせていたと言います。
戦後、1歳になったら「断乳」という指導があったことで周囲から1歳になると
「そろそろ・・・」と言われることが多いのだそうです。
しかし、現在は「断乳」という言葉は使いません、と先生。
「お母さんの体調ややめなければいけない理由がないなら2歳、3歳・・・その後も
おっぱいを続けてもいいんですよ」とお話しがありました。
長く吸わせることの利点として
栄養や免疫は十分にある、乳幼児突然死症候群リスク低下、子どもの心の安定など、
脳の働きにもよいということ、
また、オキシトシンという愛情ホルモンが出て、
おっぱいを吸いながら幸せを感じているということです。
お母さんたちは利点がたくさんあることを知り、少し安心した表情が見られました。
自分からおっぱいにバイバイする「自然卒乳」
これに対し、どうしてもやめなければいけないときは
「言い聞かせ卒乳」という方法があることを教えていただきました。
お母さんたちは皆、熱心にメモを取り、先生のお話しを真剣に聞いていました。
4月から保育園入所を予定しているお家も多く、先生に質問をするお母さんも多くいました。
卒乳前の準備、時期、また卒乳後のおっぱいのケアの話しなど、参考になることばかり・・・
優しく親身になってお話しを聞いて下さる近藤先生と実際に話しができて、
悩みも解消されたのではないでしょうか。
お母さんたちの感想は
「卒乳=1歳ころという考えでしたが、子どもが納得するまで飲ませてもいいんだと考えを改めることができました。」
「長く吸わせることにも利点があることを知り、あまり焦らずに卒乳できればよいことを知れ、とても参考になりました。」
「授乳は2歳くらいまで推奨されていると聞いて少し安心しました。愛着にもつながるとのことなので、もう少し授乳を続けたいなと思いました。」
やらなくちゃと焦っていたお母さんもゆっくりでいいんだと気持ちが楽になったようです。
「いつでもいいよ、というおおらかな気持ちでいられるといいですね」
という近藤先生の言葉に大きく頷いていました。
近藤先生、ありがとうございました。
保育士 佐藤和恵(7)