日時:3月11日(土)10:00~12:00
参加人数:幼児4人、小学生10人、中学生1人、大人10人、ボラ4人
毎年恒例の「アカガエルの卵調べ」を行いました。
2010年から13年間、子どもたちの手によって続いている、アカガエルの調査・保護活動です。
出発前に、埼玉県環境アドバイザーの横山隊長より、春の植物についてお話があります。
今回は「梅と桜の見分け方」
隊長が実物を見せながらお話ししてくれます。
違いが分かるかな…?

「あ、梅は枝から花が出てる!」
子どもから声が上がります。
見事正解!
梅が枝から直接花を咲かせるのに対し、桜は枝から伸びた柄の部分から花を咲かせます。
これには子どもだけでなく、付き添いのパパ・ママたちも感心していました。
いよいよ、調査場所の下台公園に向けて出発します。
公園までの道のりには、春の生き物や植物がたくさん。
カマキリの卵や

ユキヤナギを観察したり、

満開の安行桜や椿の蜜を吸ってみたり…目や舌で春を思い切り楽しみました。

下台公園の水路に到着。下流から上流に向かってアカガエルの卵塊の数を調査していきます。

今年の冬は雨や雪が少なく、水路も例年より水がない状態でしたが、それでも去年とほぼ同じ66卵塊の卵が産みつけられていました。

さらにそこから1つの卵塊を選び、その1卵塊が何個の卵で構成されているか、その数を数えます。
卵塊の卵を少しずつばらして数え、その合計を出すという気の遠くなるような作業ですが、みんなで協力して取り組みました。
その結果、1卵塊の卵の個数は2,279個、卵塊は全部で66個あったので、およそ
2,279×66=150,414個
の卵がある計算になります。
数えた卵は、みんなで手分けして持ち帰り、大人のカエルに育てたのち再び水路に放します。
さらに戸塚南小の学校ビオトープにも卵を放し、子ども達みんなで成長を見守ることにしました。
最後に、観察会の感想を聞いてみます。
「桜の蜜がおいしかった」
「数えるのが大変だっけど、たくさんの卵があってびっくりした」
天敵がたくさんいる自然界。このたくさんの卵からカエルまで生き残れるのはわずか2%ほどということです。みなさんも、通りかかったときには、様子をそっと見てみて下さいね。
次回の自然観察会は6月ごろを予定しています。
梅雨の時期ですが、動植物にとっては恵みの雨。どんな生き物や草花に出会えるか…ご参加をお待ちしています。
児童厚生員 田中永幸(1)