自然観察会~アカガエルの卵調べ
3月14日(日)10:00~12:00
参加人数:親子68名
あすぱるの近くにある戸塚下台公園の水路では、毎年この時期にアカガエルが卵を産みます。今年も、環境アドバイザーの横山隊長のご指導の下、アカガエルの産卵数調査を行いました。
今年で10年目となるアカガエルの卵調べ。果たして、どのくらいの卵が見つかるでしょうか…楽しみですね!
横山隊長からアカガエルや卵についてのお話を聞いた後、いよいよ出発します。
公園までの道沿いには、カマキリの卵や
満開の安行桜など、
春の訪れを感じさせる生き物や植物がたくさん。横山隊長は、その一つ一つについて、丁寧に解説してくださいます。
「お花きれい!」
「いいにおいもするよ!」
子どもたちからも、様々な感想が上がりました。
公園の水路に到着すると、早速調査開始。
子どもたちは、下流から上流へと移動しながら、次々と卵を見つけていきます。
調査の結果、今年は卵が、59卵塊の見つかりました。
そのうちの1卵塊を、ボトルの中に移します。
「今からこの1卵塊の中に何個の卵があるかを数えます。」
と隊長。
「え~!?こんなにいっぱい、どうやって数えるの?」
子どもは不思議そうです。
「卵を少しずつカップに移すので、それぞれのカップに何個の卵があるかをみんなで手分けして数えてください。その合計が1卵塊の卵の数です。」
大人数だからこそ、できる計測方法ですね。
子どもたちは早速カップを受け取り、数を数え、計算係のあすぱるスタッフへ次々に報告へ行きます。さて、いったい何個の卵があるでしょうか…ついに、結果発表です!
何と、1卵塊当たり1,417個の卵が見つかりました!
今回は59卵塊の卵が見つかったので、全体ではおおよそ
1,417個×59卵塊=83,603個
の卵が水路内に産み付けられた、ということになります。
これには、子どもだけでなく、保護者からも
「お~!」
という驚きの声が上がりました。
調査で使用した卵は、希望者で手分けをして持ち帰り、各家庭でふ化させます。
そして大きくなったら、再び水路に放します。
「頑張ってアカガエルの卵を育てる!」
子どもたちは、早速卵の育て方を熱心に質問していました。
また、水が干上がりそうな場所にある卵は、水が豊富な下流へ移動させました。
最後に、子ども達からの感想です。
「卵を初めて見た。」
「頑張って育てようと思った。」
「時々様子を見に来たり、学校のみんなにも見守るように伝えようと思う。」
命を大切にし、自分たちの手でその命をつないでいくという意識が、子どもたちの中に着実に根付いていることを実感しました。
と同時に、横山隊長やエコクラブサポーター代表である菊次先生のご指導のおかげで、長きにわたって地域の自然が守られているんだなと感じます。
今後も引き続き、地域の自然に愛着を持ち、生命を慈しむ心を養えるような自然観察会を続けていきたいと思います。
児童厚生員 田中永幸(2)