観劇会
27年3月13日(金)11:00~12:00
遊戯室 80組165人参加
あすぱるで年1回行っている観劇会。
今年も昨年に引き続き劇団がちょうの子さんに来ていただき行いました。
また、いつもお祭りにボランティアで来てくれる埼玉学園大学の人形劇サークル
「ねぎとろ」の学生さんも参加してくださり、ジョイント開催となりました。
観劇会は生の芸術や演劇に触れる事で、親子で感想をわかちあうきっかけ作りにしてもらおうと開催しています。
この日の演目は
1.「ねぎとろ」の学生さんによる手遊びと人形劇“白雪姫”
2.劇団がちょうの子さんによる人形劇
うさぎのダンス
かくれんぼ
さんびきのこぶた です。
大学生のお兄さんお姉さんの手遊びと人形劇で白雪姫を楽しんだ後、がちょうの子さんの人形劇の始まりです。
背景や舞台、音響装置も毎回持ち込み、講演の前に組み立て用意してくださいますので、
遊戯室が劇場に変化する事で臨場感も味わえます。
いつもと違う遊戯室にみんなの期待も高まりました」。
今回もオープニングには“ぺーすけ君”がナビゲート。
お友だちでカエルの“みどりちゃん”との掛け合いでみんなも盛り上がります。
始めはうさぎのダンス。
早いテンポの♪天国と地獄 の曲に合わせてうさぎさんたちは右に左に。
フィナーレは12匹のうさぎさん動き回る所が圧巻でした。
2番目はかくれんぼ。
♪ひよこがね~ で始まるかくれんぼ。
みんなも一緒に歌いながら動物たちのかくれんぼを見つめています。
「もういいかい? まあだだよ」
ぺーすけ君がどこかな~どこかな~?とみんなに聞くと、
「ほらそこ 草の陰にいるよ!」
と教えると
「ひよこさんみーつけた!」
ぺーすけ君との楽しい掛け合いの後は3匹のこぶたのはじまりはじまり~。
兄弟のこぶたがお家を作っていくお話はみんなも良く知っている通りですね。
最後はオオカミを退治してめでたしめでたしのお話なのですが、
「でて来ないとこんな家吹き飛ばしてやる~!」と木の家が吹き飛ばされると、
観客席がざわざわして泣いている子がいます。
どうしたのかしら?と耳をすましていると、
「おおかみが来てこわいから。おおかみがくるから~こぶたが食べられちゃうから~」
と泣いています。
一生懸命「おおかみがくる~おおかみが~」と周りのママ達にも訴えています。
「大丈夫だよ。大丈夫」と言っても聞き入れられません。
それほど幼児さんにとっては演じ手の動きや、声の出し方で人形のオオカミさんがあたかも生きているかの様に感じ、恐怖心にさえ繋がったのでしょう。
必死に訴えている姿に参加しているママたちみんなも両手で包んであげたくなる気持ちになったのではないでしょうか。
感受性の強いこの時期だからこそ回りの大人の“だいじょうぶだよ”という関わりが大切なのだと感じました。
1時間と幼児さんにとっては長い時間だったにもかかわらず、退室する方も殆ど見当たらない参加者の方々でした。
劇団がちょうの子さんの
「子どもたちになまの人形劇を届けたい」と言う思いが皆さんに伝わったのだと思います。
最後は出演者の皆さんでお見送りしてくれました。
大きくなってからの1時間はそう長く感じないかもしれませんが、この日参加の幼児さんたちにとっては楽しかった1時間であったと振り返ってもらう事が出来たなら嬉しいですね。
デジタルな世の中になりつつあるからこそ、人の手の沢山かかった物のぬくもりは欠かせないと思いました。
またジョイント開催と言う事で、大学生と30年の経歴を持つ“がちょうの子”さんの皆様の交流を喜んでいただけました。30年の活躍ぶりを見る事で、ねぎとろのみなさんも自分たちの活動に活かせる事がないかと伺い、大学生の皆さんにも良い学びになったようです
埼玉学園大学人形劇サークルねぎとろさん・劇団がちょうの子さんご出演ありがとうございました。
児童厚生員 杉浦真美 ④