日時:10月17日(土)10:30~12:00 参加者:小学生6名 内容:どうして固まるのかな?とうふ作り 今月の科学遊びは豆腐の作り方と固まる理由について体験を通して学びます。 本当は大豆から作りたいところですが、時間がかかってしまうので今回は豆乳から作ります。 挨拶のあとは、豆腐の材料や作り方のお話。 「豆腐の材料は何か知っていますか?」 と尋ねると 「大豆!」 と答えが返ってきました。 そこで大豆を煮て豆乳を作るところまで簡単に説明をします。 豆乳を作るには特産物として“おから”が出来ます。 「おから知っている人!食べたことあるかな?」 と聞くと 「知らない!」 「食べたことない!」 と子ども達。おからは給食に出るイメージがあるので 「知らない間に食べているかもよ。おうちの人に聞いたり、給食の献立見て探してみてね」 と話しました。 いよいよ今日作る工程の話です。 「豆乳に何を入れると豆腐が出来るのかな?」 「にがり!」 …お!知っている子がいました。では… 「にがりの材料は知ってるかな?」 …これは知らなかったようです。皆さん知っていますか? 「にがりは海水から出来ています。でも入れすぎると苦くなるんだよ」 と話すと 「飲んでみたい!」 という声が何名からか上がったので、希望者がにがりを一舐め 「おいしい!」 「え~しょっぱいよ!」 この海水のようなサラサラな“にがり”がどんな働きをして豆腐が固まるのか不思議ですよね。 ここまで学んだら早速実践! 豆乳を電子レンジで温めて、にがりを入れてそーっとかき混ぜます。 この時、混ぜすぎや温度、にがりの量のバランスで成功するか決まります。 「これでいいの?」 と不安そうに混ぜて…そーっとおいて完成を待ちます。 この時点で少しトロっと豆腐のようなものが見えますが、まだまだ豆腐ではなく豆乳です。
待っている間になぜ固まるか学びます。 本当はイオンや分子など難しい言葉が並ぶので、皆の身近にある風景を例に話しました。 豆乳(液体)はタンパク質さんが席に座らずフラフラしている状態です。 そこに、にがりに含まれるカリウム先生(塩化カリウム)が入って、 タンパク質さんの手を取って席に連れていきます。 タンパク質さんが席に座ってくっついた状態がお豆腐です。難しく言うとゲルといいます。 ここでまだまだキョトンとしている子がいたので、 最年長だった4年生のKちゃんが従妹の2年生Hちゃんをアシスタント(?)に連れて子ども先生をやってもらいました。 「豆腐には誰がフラフラしてるんだっけ?」 「先生の名前は?」 とスタッフの質問をヒントに先ほどと同じようにイラストを使って説明をしてくれました。
私が一人で話している時よりも、子ども先生のお話しの方が 「カリウム先生だよ!」 など子どもの声がたくさん聞こえてきました。 さて、お話しに夢中になっていたら…豆乳に変化が見られてきました。どうやらカリウム先生の仕事が終わったようです。 「固まってきた!」 「豆腐みたい!」 と子どもたちは感動!下の写真と先ほどの豆乳の違いが分かりますでしょうか?
「いただきま~す」 絹ごし豆腐や木綿豆腐はここからまたひと手間かかります。 今回は半分はザルに入れて水分を少し切ってザル豆腐、半分はそのままおぼろ豆腐でいただきました。
「おいしい!豆腐だ!!」 と多いかな?と思っていた豆腐を完食! 実は開始前に豆腐が苦手と言っていた2年生のHちゃんも…。 自分で作ったら美味しいよね。 今回は豆腐つくりを通して、液体の変化を学びました。 まだまだ小学生には難しい内容も体験、子ども先生、そして美味しい体験を通して少しでも理解できたでしょうか? いつか学校で学んだ時にタンパク質さんやカリウム先生の話を思い出してくれると嬉しいです。 児童厚生員 上田真奈美(8)