日時 8月26日(金)14:00~15:20 場所 体育室 人数 小学生16名
芝児童センターでは年4回科学に親しみながら遊ぶことを目的として科学遊びを行っています。今回はその2回目で、寒剤を使ってアイスクリームをつくりました。
参加人数は16名だったので、4名1班、4班に分けて行いました。
“寒剤”という聞きなれない言葉、「かんざい?なにそれ」という疑問から始まった今回、アイスクリームをつくる前に少しお話をしながら知識を深めます。
寒剤を説明するため気体・液体・固体、そして沸点・融点について知ってもらうため、水を用いて温度計を使って温度の変化などを一緒に見ていきます。
「お湯に氷を入れると温度はどうなりますか?」
と聞くとみんな大きな声で
「下がる」
と答えてくれました。そして実際に温度計を使って温度が下がる様子を観察すると
「あ、本当に下がっている!温度計だとわかりやすい!!」
との声があがりました。
氷が溶けると温度が下がることを理解してもらったところで塩の登場です。
「氷に塩をかけると温度はどうなるでしょうか?」
実際にやってみます。
そうするとぐんぐん温度が下がってマイナス10数度までいき・・・。
子ども達から
「へえ~、溶けて温度が下がるんだ!!」
との答えが返ってきました。
科学の勉強をしたところで実験に入ります。
実験は「アイスクリームづくり」
まずは卵をボールにいれ、みんなで順番を決めてかき混ぜます。
次に牛乳を入れます。
「こぼさないようにね」
「ちゃんと線まで入れてね!」
とお友達同士声を掛け合いながら、きちんと計測して入れ、
最後に砂糖とバニラエッセンスを加えよくかき混ぜて事前準備の完成です。
できた液をジップロックМサイズに入れていきます。
「なるべく空気が入らないように閉めてくださいね」
難しかったのか少しこぼしてしまう班もみられましたが、なんとかうまく入れることができました。
ここで寒剤の登場です。
もうひとつ用意していた先ほどの物の2倍程の大きさのジップロックLサイズに氷を入れていきます。
間に先程つくった液入りジップロックをはさみその上に氷を入れてサンドイッチ状にしてさらにその上から250gの塩を入れていきます。
それを寒剤にするため、みんなでジップロックをふります。シャカ、シャカ音
をたてながら、協力してリレーのように交代してふっていきます。
「重たいな」
「氷水ってこんなに冷たくなるんだ」
など言いながら、一生懸命にふってくれました。
なかなか固まらない班があったので、
「ジップロックの下のところにふきんを敷いてそこを支えて、上と下をもっておもいっきりふってみて」
とスタッフ実際にやってみせて、それを参加している子どもたちにもやってもらうと・・・。
「だんだん固まってきた!」
とみんな笑顔でふりつづけてくれていました。
ふりはじめてから8~9分後には全班がアイスクリームを固めることができ、ジップロックを開ける時には
「できた!!」
と歓声があがっていました。
そしてお楽しみの飲食タイム
自分たちが作ったアイスクリームをおいしそうに食べていました。
感想を聴いてみると
「甘くておいしい。」
「塩をいれたからしょっぱいと思ったけどしょっぱくなかった。」
などあげてくれていました。
なかには
「家でもやってみたい!塩を入れなくてもできるかな?まずは、塩を入れずにやろうかな」
と新しい疑問を投げかけてくれたので「やって結果を教えて」と逆に宿題をだしてみました(笑)是非やってみてもらいたいものです。
今回の科学遊びは、物が溶けると温度が下がることを利用して氷と塩といった2つ以上の材料を混ぜ合わせて作る保冷材のことを『寒剤』ということを説明したのですが、
ちょっぴり難しかったようです。
それでも終わったあとに聞いたところ
「アイスクリームをつくってなんとなくわかった。」
との答えが返ってきました。
冷凍技術が発達した現在、自分の力だけで物を凍らせる機会はなかなかないと思います。
そんな中で、自分達の力でアイスクリームをつくることで科学の楽しさを知れたよい時間になったと思います。
次回科学遊びにもご参加お待ちしています。
芝児童センター 齋藤 智宣(2)