今年の埼玉県青少年夢の配達便は映像学習[ビデオアルバムを作ろう]です。
~青少年夢の配達便とは~
埼玉県主催の小・中学生の皆さんの夢発見・夢実現を支援するため、
「学びと体験の教室」の講師として、各分野で活躍している埼玉ゆかりのプロの方々を、
小・中学生が概ね10人以上所属する団体やグループに派遣してくれる事業です。
川口市にあるビジュアルプラザ、市内の小学生にとっては馴染みのある場所です。
ビジュアルプラザの方に講師を依頼し、子どもたちによる児童センターのCMを作ろう!
と企画しました。
参加したのは
小学生11名・中学生1名の合計14名です。
5年生以上の高学年チーム(5名)と5年生以下の中学年チーム(7名)に分かれます。
○中学年チーム
児童センターの好きな遊びや、好きなイベントについて意見を出し合います。
講師の先生が
「みんなはどうして児童センターに遊びに来るの?」
とたずねると子どもたちから
「友達がいるから」
「マルチトレーナーが楽しい」
「イベントが楽しい」
「ドッチボールが楽しい」
とまとめるのが大変なくらい次々と意見が出ます。
皆の意見をまとめる為に講師の先生が、部屋別とイベントに担当を分け、
次は担当ごとに台本作りです。
何度も何度も消ゴムで消しては書き、消しては書き。。
イベント担当3年生のMちゃん、なかなか鉛筆が進みません。
「Mちゃん、いつもたくさんのイベント出てくれてるよね?何が楽しかった?」
と聞くと
「絵画教室」
と。廊下に掲示していた教室で書いた絵をとって渡すと
「この絵の前で話す」
と絵画教室について思い出したのか、少しずつですが台詞がまとまってきました。
○高学年チーム
事前にセンターが用意したイベントの写真をもとにイベント紹介をします。
まずはイベントごとに担当を決めます。参加してないイベントの担当になった子はスタッフにイ
ベントの詳細をインタビュー。
さすがお姉さんお兄さんチームは台本を作るのも早かったです。
台本が出来たら、待ちに待った撮影です。
私が一緒にまわった中学年チームを中心に書かせていただきます。
まずは各部屋に移動して撮影の構図を決めます。そして担当分け
台詞を読むアナウンサー
音響
カメラマン
カチンコ
そしてADの真似してバックに養生テープ。
本格的な機材に子どもたちは大興奮!
あの役やりたい!
この役まだやってない!
と役割を分担します。
大人気はカチンコ。
「よーいスタート!」
カチン!!
と監督気分!
「監督みた~い!」
と大興奮の子ども達です。
監督の
「よーいスタート」
の掛け声でシーンと緊張の糸が張られます。
いつもは元気一杯の子どもたちが、マイクを片手に真剣な表情で台詞を読みます。
「カット」
の声がかかるとほっと一安心。。
最後に編集の様子を見せてもらいます。
自分達の映像をパソコンで見ると恥ずかしそうな子どもたち。
「ここでカットして」
「最後に音楽を入れるよ」
先生の説明に耳を傾けます。
中学年チームはここで終了、残りの編集は先生にお願いします
高学年チームはカチンコにシーンの名前を書き、
ディレクター、カメラマンなど担当分けをして撮影したそうです。
こちらは編集も自分達でチャレンジ!
自分達でカットする部分やオススメのシーンを選んで、動画を一つの作品に仕上げていきます。
あっという間に3時間が終了!
「3時間よく頑張ったね~お疲れさま」
と声をかけると
「えっ?3時間もやってたの?気付かなかった!」
と3年生Kちゃん、このKちゃんの一言にどんなに充実した時間だったのか詰まっています。
先生へのお礼の言葉は、この日5年生以上チームのリーダーとして頑張ってくれた
中学生Iくん。Iくんの
「ありがとうございました」
に続けてお礼を言いました。
出来上がった映像は先日、児童センターに届きました。
皆より一足先に見せてもらいましたが、テレビで流して欲しい!と親バカ(?)
のように思ってしまうほど、大満足の出来でした。
映像を作ることで、どうやって映像を撮影するのか体験し学ぶことが出来ました。
自分達が普段何気なく遊んでいる遊び場について良いところを考え、まとめる。
そして自分の考えた台詞を発表し、友達が作った映像にOKを出して評価する。
誰かが台詞を間違っても笑う子はいません。
自然と台詞が見やすいように台本を貼っている場所を調整します。
初対面だったのに話し合ううちに、自然と友達になります。
映像の作り方だけではなく、友達を認めることの大切さも学びました。
参加した子ども達、保護者の方にもお誘いしてお披露目会をしたいと思います。
恥ずかしいけど、誇らしい…そんな子ども達の表情に出会えるのを楽しみにしています。
上田真奈美(5)