芝児童センター「ワールド子どもカフェ 芝っこ子ども大学~CHANGアジアの子供財団さんとSDGsを考えよう~」
日 時:2022年3月26日(土)14:00~15:00
参加者:小学生6人 中学生7人 大人1人 ボランティア(CHANGアジアの子供財団)2人
今年度最後のワーカフェです。
今回もCHANGアジアの子供財団さんとコラボ企画で、「タイとジェンダー」をテーマにSDGsを考えていきます。
SDGsとはSustainable Development Goals「持続可能な開発目標」の略称で、
2030年までに国際社会における世界全体で協力して達成するべき開発目標について記されたものです。
キーワードは「誰一人取り残さない」、つまり、“みんな”が“幸せ”だと感じられる社会にするための目標。
まずはタイの基礎知識から。
国旗や平均気温のクイズは、何人も正解していました。
ちなみにタイは29度、日本は15度前後だそうです。
Hくん「日本は南北に長いから温度がそのくらいなのかな」うん、その通りだと思いますよ!
次は日本とタイの面積はどちらが大きいかというクイズ。
実は、タイの方が北海道一個分大きいのだそうです!
広いけど、人口は日本の半分だと知ると、子どもたちは「えー!」とハモっていました。
ここまで、小1のSくんが3問連続正解。
前回は正解がなかったけれど、今回のSくんは一味違いますね、すごい!

ここから、SDGsに関わる問題。
齋藤さん「タイのトイレは男用と女用の他に、もう一つトイレがあります。多目的トイレではありません」
Tくん「男女どっちも入れるトイレ?」
齋藤さん「正解です!ジェンダーフリートイレと言います。
トランスジェンダーという、心と身体が一致していない人がいることは知っていますか?
タイにはそのような人がたくさんいて、その人を笑ったりはしません。
男のくせに、女のくせに、とは言われないのです」
M・Gちゃん「女らしくしろって言われたことある!静かにきちんとしなさいって…」
齋藤さん「身近な所で感じたことはある?」
M・Kちゃん「中学の制服は男女で違うよね」
Tくん「鍵盤ハーモニカの色は男女で分けられているな」
そうですね、日本はまだまだ男女という分け方が当たり前に使われていますよね。
齋藤さん「また、児童婚は海外でよくある事例です。“女だから早く結婚しなさい”と言われてしまうのです。
この写真の夫婦は、夫が40歳、妻が11歳です」
Rちゃん「え!?私たちだと来年結婚するってこと?」「ええ~~いみわかんない!」「やだーー!」
Tくん「おかしい、みんな平等にしないと」
齋藤さん「そうですね、どっちが上でもない、平等だ、という世界を作っていきたいですよね」
M・Gちゃん「それがいいよ」
絵を見て答えるブロックでは、旦那さんが家事をしなかったり、
会社でお茶くみを女の人にさせていたりする絵を見て、どうするべきかを考えてもらいました。
Kくん「男の人もコピーやお茶を入れればいいと思う」
そうですね、当たり前のことだけれど、女だからお茶をいれる、というのはおかしいですよね。

今回のテーマは難しい内容もありましたが、どの問題にもずーっと手を上げ続け、
一つの答えだけでなくいくつもの解決策を考える、みんなの真剣さに私は感動していました。
どんな人の考えや個性でも受け入れる気持ちがみんなにあることを、嬉しく思いました。
その誰にでも優しい想いを持ち続けてほしいです。
参加してくれたみなさん、CHANGアジアの子供財団さん、一年間ありがとうございました。
一緒にSDGsについて考えを深めた非常に濃い6回になりましたね。
みなさんがワーカフェ以外の時もSDGsについて調べて教えてくれたこと、
積極的にゴミ拾いに参加してくれた頼もしい姿、
全員の成長を間近で見ることができて、わたしは幸せです。
みなさんも、今幸せ、と、思ってくれているでしょうか。
来年度初回のワーカフェは5月開催予定です。
SDGsを通じて、みんなが、ああ、今幸せだ!と思える、住みやすい世界にしたいですね。
コープンカー!(ありがとう)
児童厚生員 三浦 千知(5)