7月24・26・28・31日、場所を芝児童センターに移しての練習が始まりました。

「何してるの?」

「能楽って何?」

みんな興味津々。たまたま来ていたお母さん達も

「少し見学していこうかしら。」

と、見学者が毎回入るようになりました。

 

 

 

先生の袴姿に、独特の歌声。自然と背筋が伸びるような雰囲気にみんな真面目な顔つきになっていました。

その見学者の中に、いつも児童センターに来てくれている高校生のNくんがたまたまいて、見学だけのつもりだった様子が、先生に、

「あなたも、少しやってみますか?」

と言われ、仕舞を体験しました。するとその姿に先生はNくんに、

「とても姿勢が良いですが、何かダンスなどしていましたか?」

と質問し、何もしていないと聞くと驚いた様子。

「ぜひ、次も来てください。」

と誘われ、その後も何度か参加しているうちに、ついに能楽堂での発表会に出ることになりました。

今年の発表会のメンバーは、その高校生Nくんと、去年も発表会に出た6年生のHちゃんとAちゃん。そして、去年練習には参加するも、能楽堂の発表会には予定があり参加できなかった2年生のMちゃん。そして、歌だけではありますが、スタッフの中西も参加させていただくとこになりました。

 

 

HちゃんとAちゃんは去年より少し難しい仕舞に挑戦。2人とも余裕の表情で振りを覚えていきます。

Mちゃんは去年出られなかったことが残念だったこともあり、やる気まんまんで、お母さんにビデオ撮影をしてもらい、自宅でも自主練習をする力のいれようです。

お母さんいわく、

「私より、本人がもっと完璧にしたいと言うんです。」

とのこと。すごい!

 

そして、8月11日、水道橋能楽堂にて発表会がありました。

今までやってきたことの集大成です。

「みんな緊張しているんだろうな…」

と思っていると、それぞれいつも通りの笑顔で集合しました。落ち着いた様子に頼もしく感じました。

 

そこに、講師の内藤飛能先生がロビーまでお迎えにきてくださいました。

「少し展示物をご案内しましょう。」

とロビー周辺にある、能楽堂の模型や、歴史が紹介されている場所を案内してくださいました。

 

 

「では、いよいよ、着替えにいきましょうか。」

案内が終わると、これから着替えて直前の練習を行う時間です。

みんなの顔つきが少し引き締まり、楽屋口より舞台稽古場に入ります。

 

着替えをして、練習の時間になると、それまでの笑顔が一転して真面目な顔になりました。

 

みんなで歌う「高砂」、歌詞や節は覚えているものの、緊張からか少し声が小さいようでした。

「本番ではその3倍の声を出して下さいね。」

先生も激を飛ばします。

 

1人1人の仕舞の練習では、最終確認、といった感じで、

「ちゃんと出来ているので、自信をもって、下をむかないように。」

「もっとゆっくりと舞って大丈夫ですよ。」

というような先生からのアドバイスがありました。

 

 

 

いよいよ時間です!

 

メンバーの名前と演目がアナウンスされました。

まずは全員で連吟(謡曲の一部分を2人以上で声をそろえて歌うこと)です。

いつもと違う立派な舞台での特別な雰囲気の中でしたが、みんな練習通り堂々と歌いきりました。

 

一度舞台裏に入り、次は仕舞(能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のままで素で舞うこと)です。

2人での登場ですが、舞うのは一人ずつ。内藤先生は2人の先生とともに後ろで歌ってくれます。

それぞれ、直前まで普段通りの表情をみせ、落ち着いた様子で、送り出すこちらのほうがドキドキでした。

 

 

 

仕舞が終わって戻ってくると、

「思ったより緊張しなかったー!」

「ちょっと失敗しちゃった。」

「思ったより見ている人少なかったね。」

など、思うことはそれぞれですが、それでもみんな達成感を感じている、晴れやかな顔をしていました。

 

その後、練習室に戻り、着替えをして先生を待つ間、付き添いのお母さん、お父さんも、

「みんなとても素晴らしかったです!」

「いい経験になりました。ありがとうございました。」

と、感想をいただきました。

 

その後、先生から、

「みなさん、よく頑張りましたね。短い時間でよくここまで仕上げました。」

と言葉をもらい、修了証をいただきました。

 

今回も発起人の伊澤さん、町会長の作間さん、ありがとうございました。

そして、内藤先生、優しく根気よく教えて下さり、本当にありがとうございました。

 

今日の日の経験や思い出がずっとみんなの中に残っているとうれしいです。

 

今度、芝児童センターや、公民館のお祭りで能楽教室のみんなの勇姿をお見せできる予定ですので、楽しみにしていて下さい。

 

保育士 中西 奈津枝(4)

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