日時:H27.7.15~8.20 全4回
参加人数:6名
場所:所沢市立所沢図書館 新所沢分館
みどり児童館本館がある新所沢まちづくりセンター複合施設の2階に、
所沢市立所沢図書館の新所沢分館があります。
今回、子ども達に図書館のことをもっと知ってもらおうと、
図書館と共催でこどもの司書体験を行うことになりました。
そこで、生活クラブOBに声をかけた所、4~6年生の6名が集まりました。
7月15日(月)
まず、自己紹介をしました。
同じ小学校、そして同じ生活クラブで過ごした仲間ですが、
改めて自己紹介することで友だちの意外な素顔を知ることができたようです。
そして、司書の宮崎さんから「図書館司書とは?」を学び、
図書館についての紙芝居を見ました。
次は図書館見学。
今まで利用者として来館していた図書館ですが、
「この本棚、初めてきたけど、この本おもしろそう!」
「こんな本もあったんだ!?」
と、色々な本があることにびっくり。
そして、図書館の裏側…
書庫や事務室にも入らせてもらいました。
「秘密の図書館?!」
「こんなふうになってたの?!」
「たくさん本があるんですね!!」
書架に出していない本やちょっと変わった本もあり…
子ども達は驚くことばかり。
そして、図書館閉館時用の返却ボックスも見せていただきました。
残念ながらこの日は収集後で本はありませんでしたが…
普段は見ることのできない図書館の裏側を知ることができました。
おはなし会室に戻り、色々な種類の本に触れました。
分厚い本、ビッグブック、ミニブック…
「この本、重い~!!」
そして、その中から大型絵本「ぼくのくれよん」を子ども達が読み聞かせしました。
本を支えるのもふたりがかり。
宮崎さんからは鈴木のりたけさんの本の紹介。
実はこの秋、鈴木のりたけさんの講演会があるので、
子ども達に興味をもってもらいたかったのです。
初日を終えて…
6人全員が図書利用カードを持っており、
日頃から図書館を利用していたようですが、
図書館の裏側を知り、今後の司書体験が楽しみになってきたようでした。
8月5日(月)
この日は、
図書館の本がどのように並んでるのかを学び、
実際に本を探してみたり、整理をしてみました。
まず紙芝居。
そして、カードを使って色々な分類の仕方の方法を考えてみたり、
本の分類も色々あることを学びました。
そして、実際に書架に出て本を探してみました。
これで、今後も自分の読みたい本をすぐに探せますね!
次は本の整理。
本は奥に押し込まず、背表紙は棚の淵にそろえて並べるそうです。
他にもしおりの紐は本の裾から出さずにしまいこむなど、
「へぇ~!初めて知った!」
と驚いていました。
さぁいよいよ書架に出て実践してみます。
夏休み中で子どもの図書館利用が多い為、本が棚の奥に
押し込まれていることが多く、
「ここも!あっ、こっちも!」
と、整理のしがいがある棚となっていました(笑)
返却された本も書架に戻します。
この日は、本の整理のほかに分類の学びも活かせる体験で、
友だちと
「ここでいいよね?」
と確認しながら本の整理をしていました。
8月11日(火)
この日はいよいよみんなが楽しみにしていたカウンター体験!
バーコードを読み取るのもコツが必要で、
子ども達がバーコードリーダーを当ててもなかなか反応せず、意外と苦戦。
普段、司書さん達が簡単にピッ!としているのも熟練の技なんですね(笑)
そして、
「返却は○日です」
と言うのも照れてしまい…
貴重な体験でした。
次は本の修理です。
宮崎さんの説明に、みんな真剣に耳を傾けています。
修理にはペーパーを使ったり、特殊なテープやボンドを使ったり。
修理の方法も様々です。
さぁ、今度は自分達でやってみましょう。
小筆や割り箸などを使いボンドを塗り、
外れてしまったページをつけます。
ひとりでは難しく、友だちの手を借りたり、宮崎さんに手伝ってもらったり。
普段、こうして司書さん達が破けてしまった本をよみがえらせていることを知り、
これからは本を大切に扱わなければ…という気持ちを持ったようでした。
次に、自分が持ってきた本にブッカーをかけました。
ブッカーとは…透明なブックカバーのことです。
所沢市の図書館にある本には大体ブッカーがかかっています。
みんなお気に入りの本なので、しわがよっては大変!と真剣です。
みんな総出で友だちの本にブッカーをかけるお手伝い。
そして、仕上がった本を手に取った子ども達は
「図書館の本みたい~!」
と、生まれ変わった自分の本を嬉しそうに眺めていました。
8月20日(月)
こども司書体験いよいよ最終日。
この日はビブリオバトルを行いました。
ビブリオバトルとは…?
自分が持ってきた本を紹介し合い、
「読みたい」と思った本に投票し、チャンピオンの本を決める…というものです。
ビブリオバトルの準備。
それぞれ持ってきた本の紹介カードを作ります。
そして、ビブリオバトルスタート!
順番に本を紹介します。
ひとり3分という時間の中で、
ストーリーや面白い所、どうして自分はその本が好きなのか、などなど…
自分が持ってきた本に興味を持ってもらえるよう紹介しました。
そして、今回のビブリオバトルチャンプ本は…?!
Mちゃんが紹介した「謎解きはディナーのあとで」に決定!
「ドラマの原作本」ということや、本の装飾、
そしてみんなの興味をそそるようなMちゃんの紹介もよかったのでしょう、
見事チャンプ本に選ばれ、Mちゃんも嬉しそうでした。
ここで、
Dくんが「紙芝居を読みたい」と…。
今までの体験で触発されたのでしょうか?
紙芝居を選んできて、一生懸命読むDくんの周りを友だちが囲み、
みんなで紙芝居を見ている姿はとても微笑ましい光景でした。
そして、いよいよ「こども司書認定式」
「新所沢地区第一号のこども司書」ということで、
認定書をもらいました。
認定書を手にした子ども達は
とても嬉しそうに何度も認定書を読み返し、
大事そうに持ち帰っていました。
こども司書体験、全4回を終えて…
今まで知らなかった図書館の裏側、司書さん達の仕事、
様々な本への興味の広がり。
今回の体験で子ども達は本当に色々なことを学びました。
これからは新所沢地区の「こども司書」として、
みどり児童館の図書室の整理や本の修理など、お願いしたいと思っています。
そして、今後も図書館や学校でも今回の経験を活かし、
積極的に活動の場を広げていってほしいと思っています。
保育士 北田 奈巳 (9)