日時:H29.10.2(月)9:30~15:30
参加人数:第二生活クラブ 4年生19名
場所:川越菓子屋横丁周辺
今年度は4年生の入所が多かったこともあり、
高学年の活動について、色々思案してきました。
そして、そのひとつとして、
「自分達で計画して、遠足に行ってみない?」と夏休みの終わり頃、提案してみました。
すると、子ども達は意欲をみせて、取り組み始めました。
話し合う内容は、まず行き先を決めること。
子ども達には、
「1時間以内で行ける場所」
「入場料は500円以内の場所」
「みんなが行きたいと思う場所」
という条件を提示し、
後は子ども達が中心となって何度か話し合いを重ね、
最終的に「川越菓子屋横丁」に行くことに決まりました。
その後も話し合いを重ねて、
『自分達で行動する』ということに意識がもてるよう、
目的や約束事を決め、
館外活動委員を中心にしおりを作ったり、電車の時間を調べたりと、
準備を進めてきました。
そして、当日。
19名全員出席!
全員が時間厳守で集合し、意識の高さが表れていました。
電車の時間に間に合うよう、計画通り9時半に出発。
本館の前を通ると、館長がお見送り。
「行ってきま~す!」
と元気に挨拶をして新所沢駅に向かいました。
新所沢駅に着くと、まず第一の試練。
今回、ICカードは使わず、切符を買います。
「切符を買うのは初めて!」…という子どもが多かったのですが、
「どうやるの?」
「そんなに難しくないんだね」など、
友だちや支援員に聞きながら、
表示をよく見て操作し、切符を買うことができました。
そして、予定どおりの電車に乗り、本川越駅に到着。
本川越駅に着くと、観光案内所で地図をもらってくる子どももいて、
自分で動こうという意識が窺えました。
最初の目的地は、熊野神社です。
地図で熊野神社の場所を班の友だちと確認して、本川越駅を出発しました。
そして、熊野神社に到着。
子ども達が真っ先に向かったのは銭洗弁財天。
持ってきたお小遣いを宝池で洗い清めました。
そこからしばらく動かず、ずっと洗い続けている子も…(苦笑)
足踏み健康ロードでは
「イタイ~!」
「オレ、どこか体が悪いのかな?!」など、
顔を歪めつつも、どこか笑みを浮かべながら歩いていました。
次の目的地は、時の鐘です。
蔵造りの町並みを更に10分程進んでいき…
川越のシンボル、時の鐘に到着。
「意外と大きいんだね」
「いや、もっと大きいと思ってた」
「鐘はいつ鳴るのかな?」
川越のシンボルである時の鐘の前で
班ごとに記念写真を撮りました。
次は、元町休憩所に行き、ちょっと早いお弁当タイム。
「早く菓子屋横丁に行きたいな~」など、
これから周る菓子屋横丁への期待を高めつつ、
お弁当を食べました。
さて、12時の時の鐘が鳴り、菓子屋横丁へ。
1時間のお買いものタイム、開始です!
仲良しの友だちと、菓子屋横丁のあちこちに散らばっていきました。
後ろからついていって、子ども達の様子を見てみると…
みんなとっても楽しそう!
そして、選ぶ目つきも真剣!
それぞれの買い物では、個性が出ました。
一気に買い物を終えてしまう子、慎重すぎてなかなか買い物ができない子など…
レジでは、計算していた金額と合ってたかな?ドキドキです。
そして、買い物の合間に自分が買ったものを友だちと見せ合いっこ。
「みんな、何を買ったの?」
「それ、どこに売ってた?」
などなど…また、菓子屋横丁に消えていく子どもも(笑)
買い物を終えてニコニコ。
いいお買いものができたかな?
約1時間のお買いものタイムを終え…
大満足の子ども達でした。
その後、近くの公園へ移動して遊びました。
早速、買った飛行機を飛ばしてみたり、みんなでおやつを食べたり。
楽しい時間を過ごしました。
そして、あっという間に帰る時間。
菓子屋横丁に寄って、
留守番している1~3年生に大きな麩菓子のお土産を買いました。
そして、また蔵造り通りを歩いて、駅に向かいます。
帰りももちろん切符を購入。
2回目なので、みんなとってもスムーズに切符を買うことができました。
そして、予定通りの電車に乗り…
そして、新所沢駅に到着。
「ただいま~!」と児童館に戻ると、
留守番していた1~3年生にお土産を買ってきたことを報告。
4年生からの大きな麩菓子のお土産に、下級生からは歓声があがりました。
この日の4年生たちは、
時間も正確で、電車の時間は1本も狂わず、
全て計画どおりに実行、
約束のひとつであった『時間を守ろう』を達成することができました。
また、目的であった、
『お金の使い方を知る』はもちろんのこと、
『みんながなかよく楽しめる日にする』
ということも達成できたことは、
子ども達にとって大きな収穫となったのではないでしょうか。
後日、4年生に感想を書いてもらったところ、
「楽しかったけどつかれた!」と、
自分たちで行動することの大変さが窺えたり、
「きっぷの買い方がわかってよかった」
「いろいろなけいけんができた」など、
前向きな感想も多くありました。
今回の活動は遠足と呼ばず、
『館外活動』として4年生が自主的に進めた活動として実行できたことは、
下級生の憧れにもなり、目標のひとつになったことと思います。
今年度も残り半分をきりました。
残りの時間も高学年が有意義に過ごすことができるよう、
子ども達と一緒に考えつつ、進めていきたいと思います。
放課後児童支援員 北田 奈巳(8)