夏休みになり、毎日沢山の子ども達が遊びに来てくれます。
持ち寄った遊び道具で楽しむ子、こども館のゲームで、遊びを広げる子・・・
様々なツールを使い、子ども達の輪が広がっていきます。
中学生も、部活の合間に顔を見せてくれます。
忙しい部活に入部した子も、引退し3年になると、近況を報告に来てくれます。
その中の一コマをご紹介します。
8月8日(金)の午後の事・・・
サッカー部で活躍していた、中学3年生2人。
「去年、大会の応援に来てくれたから・・・お礼に来たんだ。」
(残念ながら○スタッフは異動していました・・・)
「今年は、県大会に行ったけど、1回戦で負けた!!」
3年前は、とても元気な小学生でした。
背も大きくなり、思春期も通過したのでしょう。
日焼けした顔は、大人の雰囲気です。
「実はさ・・・これ・・・俺1番苦手な宿題なんだ・・・」
見せて貰った物は、家庭科の宿題。『幼児や、小学校低学年と触れ合おう!』というもの。
困った2人は、ここに来たようです。
切り出したものの、小さい子の中に入るのは抵抗・勇気があるようでした。
『お兄ちゃん、お友達になりたいんだって、こんにちはって挨拶出来る?』
スタッフが繋ぎます。
「 こんにちは!!」と幼児。
首をコクン・・・と中学生。恥ずかしくて恥ずかしくて・・・
・・・・・・・
だいぶ時間がたったころ・・・
「やるよ・・」
と中学生。
一人は恥ずかしさのあまり帰ってしまったようですが、意を決したG君が、
スタッフに話してきました。
幼児コーナーに案内してもぎこちない様子。
汽車や、車で遊んだりもしましたが、なかなか緊張がとれません。
『お兄ちゃん、サッカーが上手なんだよ!一緒にやってみる!!?』
「やるやる~!」
幼児、低学年の合わせて3人がサッカーに参加する事に
はじめはぎこちなかった中学生も、
腰をかがめたり、優しくパスしたり、
さすがのサッカーマンも、2個同時のパスには追い付かず・・・
シュートが、決まりました!!
何度も何度も、優しいパスを・・・
何度も何度も、優しい眼差しを・・・
ママからも、お礼を言われ、にこやかに、はっきりと話をする中学3年生のG君。
大きくなったな~!!と、熱いものが込み上げました。
「ここ」を思い出してくれた事に感謝。
大きくなった姿が見れた事に感謝。
「宿題のプリントのコメントを書いて」
と言われたので、
誠意をもって、彼の成長、関わりの温かさを書かせて頂きました。
一(いち)環境として・・・
子ども達の成長のほんの少しを・・・
祈り、関わらせて頂く事が嬉しい日々です。
暑い夏、沢山のドラマ、出会いが紡げる日々を、過ごしていきたいと思います。
保育士 増子 順子 (4)