【日時】11月21日(月) 10:30~11:10
【参加者】来館6組 オンライン4組 計10組
おもちゃ図書館とは、もともと障害のある子と兄弟姉妹の為に始まり、今は、障害のある子ない子が共に育つ、どの子も安心して遊べる場所として、全国400ヶ所に及ぶそうです。
今回講座を担当して下さった隅田さんは、川口市でボランティアとして13年間、
芝児童センター、戸塚児童センターあすぱるで、多くの親子さんと関わり、
おもちゃを通しての育ちを見守り、沢山のご相談を受けて来ました。
全国連絡協議会の事務局でも活躍されています。
講座を行う和室には、隅田さんが持参したおもちゃ、選んだおもちゃが置かれ、
子ども達は自由に遊びながら、
ママ達も(オンライン参加のママも)
ゆったりとした中で講座が進められていきました。


隅田さんの自己紹介の後、
「皆さんの、こんなこと聞きたいなあ~という事、教えてください」
来館・オンラインの参加者の皆さんに問いかけ、参加のママ達から多くの質問が寄せられました。
・興味の偏りがある
・そもそも選び方が分からない(クリスマスプレゼントの選び方)
・発達を促すおもちゃとは?
・意図する遊び方ではない時にどうすればよい? 等々でした。
「これからのお話の中に入っていると思うので、聞いてくださいね。」
との語りかけ後、講座が始まりました。
《隅田さんの講座の内容》
睡眠・食事と同じように遊びは生活そのものです。
その遊びを発展させ創造性を豊かにするのがおもちゃ。
おもちゃは与える人の想いが入っている、願いが詰まっているものです。
遊びは、自分で選び、自分で決めて、自分が満足する物。
誰かに与えられるものではないのです。
良いおもちゃとは・・・
原因と結果の分かり易いもの
発達にあったものが良いけれども、子ども自身が色々な楽しみ方を考えていく・・・
例えば
・舐めて楽しい時期、
・おもちゃ同士を叩いて楽しむような時期(大事な発達)
・他のおもちゃと組み合わせてみたり(コップにボールを入れてみるなど)
・子どもが色々な扱い方を試して何度も繰り返して楽しんでいく。
(本来の意図する遊び方ではなくても、ママはじっと見守ってね)


・時にはママが本来の使い方を見せて楽しませたり・・
するとこどもは「こうしてみようかな~」と挑戦する。
(この気持ちが育つのが遊び。どんな事への意欲にも繋がっていく。)
・子どもの目線で、寄り添って、一緒に何度も楽しんで、
・子どもが出来なくてちょっと困った時は、ちょっと手を貸して。
出来た時は、「やった~!!」と一緒に喜んで、ワクワク感を一緒に味わっていきましょう。
・遊びの強制はしない様にね。
Xmasプレゼントは、今のお子さんに思いを寄せて・・・
積み木、人形、ままごと、乗用玩具など良いかも。
年齢が上がると立体的な、シルバニア、パーキング等々。

子どもは自分で育つ力が備わっています。
遊びもそう、次のステップに行く力はこどもの中にある。
発達には段階があるように、遊びにも発達段階にあった遊び方があるので飛越は出来ない。
今がその子の楽しさ。今精一杯やると自然に次に行ける。
同じもので遊ぶのも大事なこと。
また、色々な機会(おもちゃ)を提供する事で、新しい楽しみに気付かせてあげることも大事ですね。
(子どもが良い反応するかは? 子どもの中にしか答えはないから。)
手作りおもちゃの紹介も・・・(味付海苔の入れ物と、ペットボトルキャップで)

ここは注意!!
親はそのおもちゃの一番楽しい所を教えてしまいがち。
1歳半~2歳位は、知的な部分が発達してくる時期。
知的好奇心が刺激される時期になっているのに、
ここを押したらこれが出るなど、先回りして、楽しい発見の瞬間取ってしまう。
お子さんの成長についていきましょう。
何かしてあげたくなるけれど、一緒に遊びに入れてもらうスタンスで。
ママ達は、うんうんと始終頷いていました。

参加者のお声より
『促さない、成長を見守るスタンスを学びました。
一番楽しいポイントは先回りせず、本人が見つけられるまで待ってみようと思います。』
『遊び方を無意識に子どもに教えてしまっていることに気づきました。一歩引いて見守る事を心掛け様と思いました。』
『子どもが自分でいろいろと試しその中で遊びを発見していく大切さを学びました。』
『冒頭の「おもちゃは与える人の願いが詰まっている物である」と聞いて、
とても感動しました。子どもと同じ目線で一緒に楽しんでいきたいです。』
『クリスマスプレゼントを選ぶのがより楽しみになりました!』
とても素敵な講座でした。
おもちゃを通して子どもの発達を見守る・・・大切さを教えて頂きました。
隅田さん ありがとうございました!!
チーフ 増子 順子(19)